Petit-Lux blog by Pointer

ちょっぴりお得に思ったこととか、ちょっぴり贅沢できたこととか、徒然に書き連ねていきたいと思います。

iDeCo(イデコ)でお得な節税

今年(2017年)の1月からiDeCoの対象者が拡大

 

 今年の1月から、iDeCo *1 の対象者が広がったので、企業年金に加入する会社員や公務員、主婦の方などをはじめ、基本的に60歳未満すべてが対象になっています。

 私も最近この制度のお得感に気付いてやり始めました。

 

将来の年金というよりは、「今」の「節税」

 

 「年金」というと遠い将来のことに思えますが、iDeCo の一番のメリット(だと私が思っていること)は、遠い将来の年金ではなく、「今」の「節税」です。

 職業によって(というか、入っている年金制度によって)掛金の限度額は異なりますが、細かな制度の説明はさておき、一番少ない額でしか掛金がかけられない制度に加入している方でも、月1万2千円を掛けられます。

 この額が全額所得控除されるのです。

 なので、仮に定年退職間際の方でも、退職までに残された年数分は節税のメリットを毎年享受できます。

 

節税額をザクっと試算

 

 ホントにザクっと試算してみます。

  • 仮に、サラリーマンの方で所得税が10%とします。
  • 住民税も10%取られます。
  • 1万2千円/月 × 12ヶ月 = 14万4千円 の掛金を拠出します。

           ↓

  • 14万4千円 × (所得税10%+住民税10%)=2万8800円 の減税

で、年間3万円近い税金を節税できます。

 これが、所得税20%の方だと

  • 14万4千円 × (所得税20%+住民税10%)=4万3200円 の減税

 で、年間4万円以上の税金を節税できます。

 お小遣いの増分としては十分じゃないですか?

 なお、もっと掛金をかけられる制度の方は、掛金に応じた節税ができます。

 もちろん、毎月掛けたお金は、運用の結果を踏まえて年金として将来給付されます。給付の時の非課税等のメリットもいろいろありますが、一番大きいのは「今の節税」だと思っています。

 

「仮に運用で2~3割目減りしてもトントン」と割り切ってみる

 

 iDeCoのリスクは、自分で運用が必要なこと。運用の結果損すると拠出した掛金(将来給付される年金も)が目減りすることとなります。

 また、iDeCoには初回の事務手数料(例えば数千円程度)や毎月の手数料(例えば数百円程度)が必要なので、何もしなくても毎月少しずつ目減りします。*2

 とはいえ、私が思ったのは、

「税金で年間2~3割も節税できるなら、仮に運用で2~3割目減りしても、それでもトントン。」

 運用のリスクは誰にも避けられませんが、例えばインデックス型の投資信託で、かつ購入時・売却時の手数料のかからないようなものを選んでおけば、ザクっというと「(例えば)日経平均さえ上がれば運用益があがる」ので、比較的気楽かと思います。それも不安なら、定期預金での運用などもあります。*3

 

 いずれにせよ、将来の運用の結果などは誰にも分らないものなので、「今の節税」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 なお、

  • 「運用で失敗して、節税分が全部目減りしても、それでもトントン。」
  • 「毎月数百円の手数料分ぐらいを運用で稼げて、拠出元金が減らなければ御の字。」
  • 「まして運用で微増でも増えれば万々歳」

ぐらいに割り切って考えておくことが大事だと思っています。*4

 

するなら手数料の低いところを選ぶのがミソ

 

 特に今年の1月から対象になった方など、私の周りにも「そんなの知らなかった」という方も結構いらっしゃいました。

  小遣い稼ぎの(?)節税を検討されていてはいかがでしょうか。

  なお、iDeCoはいろいろなところがやっていますが、手数料のなるべく少ないところを選ぶのがミソだと思います。

 

*1:個人型確定拠出年金

*2:でも、節税分に比べると微々たるものです。

*3:定期預金の利息はすごく低くて、iDeCoの手数料を考えると定期預金の場合は毎月少しずつ赤字ですが、節税分に比べると微々たるものです。

*4:同じ1万円でも、今の1万円と将来の1万円は価値が違う、といった、現在価値化などのややこしい話はここではおいときます。